・スイスのチューリッヒで９０年弱前に製作されたモダンバイオリンの出品です。表板に大きなクラック跡が3か所ほどありますのでヨーロッパのモダンヴァイオリンですが、お求めやすい価格からの出品にしております。ヨーロッパから届いた時点で経年からくる汚れとニスの一部劣化が見られましたので、一旦表板を外し内部の確認と清掃を行い再接着後オリジナルのアルコールニスで複数回のリペイントを行っています。経年からくる表板のクラックが複数個所ありましたが、シッカリと内部からパッチ材で接着が行われておりましたので、音出しには全く影響がないことを確認しております。また裏板の接着部が少し段差が感じられる状態でしたのでこの部分は今回表板を開けた時点でパッチ材でキッチリと接着を行い、表面の段差が無くなるように少しサンドペーパーで磨き上からニスをリペイントし段差が無い状態にしております。これからヴァイオリンを始められる方や経験者でサブの1本を探しておられる方で外観よりも音を中心に考えれる方にお勧めです。ラベルには「マーク　Ｏ　Ｂｉｓｃｈｏｆｂｅｒｇｅｒ　geigebmacher　Ｔｕ”rｉｃｈ　fecit　anno　1９２６」と書かれています。音の方はモダン特有の優しい響きで4弦ともバランスよく鳴りﾌﾗﾝｽ物を感じさせる高音域のシルキーな音が印象的です。ただ音に関しては人様々の感じ方がありますので、へたくそで聞きずらい演奏ですが、音源としてyou　tubeにアップしていますので、関心のある方はＵＲＬをコピペの上お聞きください。 ・付属品：ケースは中国製の安価な三角形のほとんど新品のモノに入れてお送りします。弓：ヨーロッパから届いた古い弓で曲がりもなく腰もしっかりあるモノが付属します。新品の馬毛に交換済みです。弦：ドミナントの中古でヨーロッパから届いた時点で装着されていたものでですがまだ演奏可能なようでそのままのナイロン弦を張っています。新品に張り替えればもっと音はよく鳴ると思います。駒:仏製のDISPIAUの３Tree。フィッティング類はオリジナルのモノをそのまま調整後取り付けています。・重量：フィッティング込みで４８５ｇと軽量・サイズ:全長ー５８７ｍｍ、ボディー３５６ｍｍ　アッパー165mm、ミドルー110mm、ロアー206ｍｍ。　ネック長：128mm　ボディーストップ長：193mm　と少し短めの弦長でしたので、325mmの標準になるように駒位置と魂柱の立ち位置を調整しています。